事務所からのお知らせ

2012-10-02 11:50:00

先週の金曜日に日行連東北地方協議会主催で行われた知的資産業務の研修会に参加してきました。

 内容は主に(独)中小機構の方からの知的資産レポート作成について。
 「知的資産」とは、企業がもつ人材・技術・技能・知的財産(特許やブランド等)・組織力・顧客とのつながりなど、財務諸表には現れてこない資産のことです。知的資産という会社の強みを把握し、それを活用して業績の向上に結びつけることが「知的資産経営」といえます。
 知的資産経営をするにあたり作成されるのが、「知的資産経営報告書」です。
 その中でも(独)中小機構のすすめる「事業価値を高める経営レポート」という基本A3一枚見開きでまとめられているものは、知的資産経営をしようとする取り組みに有効だと思います。よく見かける報告書は10ページ以上でまとめられていて、画像なども載せながらの会社パンフレットのようで、見栄えも必要でしょうし、ある程度の規模の会社さんでないとなかなか作成に取りかかりづらそうだな、と思っていました。その点、この「経営レポート」は、どのような規模の会社さんにも対応可能だし、ベンチャー、事業継承など経営テーマ別の取り組み方もあります。また、このレポートをもとにより詳しい「報告書」もつくることが可能となります。
 ともあれ、目的はレポートや報告書作成ではなく、会社の相手(取引先や金融機関)に伝えたり、会社内部(社長や従業員)の認識の一致によって企業価値を高めていく=業績の向上でしょう。経営レポートや報告書の作成は様々な場面で会社のアピールに活用できると思います。